明石家さんま(67)が21日、シンガー・ソングライター吉田拓郎(76)の最後のテレビ出演となる、フジテレビ系音楽特番「LOVE LOVE あいしてる 最終回・吉田拓郎卒業スペシャル」(午後8時)に出演した。

さんまは、吉田とKinKi Kidsが、吉田の「落陽」をセッションし終えたところにサプライズゲストとして登場。収録が50分以上遅れたことから「隠しゲストをどんだけ待たすの?」と、早速のクレームで盛り上げた。

吉田はさんまとの対面にうれしそうな表情を見せたが、「また帰ってくるんでしょう?」との言葉には「違うってば」と苦笑い。さんまは、過去に吉田がトーク番組「さんまのまんま」をドタキャンしたエピソードを明かし、「(吉田を)迎えるために待っていたら、入り口まで来てUターンして帰っていった」。また「『自信がない』とか言い出して。今日もわがままに振り回されてるんちゃうか?」とまくし立てた。

吉田の曲から受けた影響も語り、「歌詞が僕のお父さん」と思いを吐露。「拓郎さんが昔、コンサートでしわくちゃのハイライトをパッと出して、しゃべりながら歌う。それをみんな『格好いい』と言ってたばこを始めた。神様が、吉田拓郎が言っているんだったら吸おう、と」。しかし「初めて会った時に、『僕、たばこやめたんだ』と。初めて尊敬している人を蹴ろうとしたよ」と笑わせた。

登場してからここまで、さんまは30分しゃべり通し。吉田から「今、50分押しなの。すごくうれしいけど、早く次やろうかなって」と冷静に伝えられると、さんまは「俺はいるよ!次の歌どうぞ!耳元でず~っとしゃべってるから。俺、50分待ってるから!」と開き直った。さらに、最初のゲストとして出演した木村拓哉(43)が突然姿を見せると、さんまに「帰った方がいいよ」とひと言。木村に両脇を抱えられると「まだや~!まだしゃべれる~!」と絶叫し、引きずられるようにスタジオを後にした。

同番組は、KinKi Kidsと吉田による音楽バラエティーとして、96年10月~01年3月まで放送された。17年の特番以来、5年ぶりの復活となった。また、7月21日はKinKi Kidsのデビュー日でもあり、デビュー25年目を迎える節目の日に放送された。