1日に放送された、俳優坂口健太郎(31)と女優杏(36)がダブル主演しているフジテレビ系連続ドラマ「競争の番人」(月曜午後9時)の第4話世帯視聴率が9・4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、速報値)と2日、分かった。初回から11・8%、8・9%、9・4%だった。

個人視聴率は5・3%だった。初回から6・6%、5・5%、5・5%だった。

ドラマの舞台は公正取引委員会。坂口は20歳で司法試験合格、東大法学部首席卒業の天才で理屈っぽくひねくれ者の小勝負勉(こしょうぶつとむ)。杏は実直で感情のままに行動する元刑事の白熊楓(かえで)を演じる。2人は公正取引委員会第六審査、通称ダイロクに職員として務める。独占禁止法に関わる違反行為を取り締まり、経済活動における自由で公正な競争の場を守るために目を光らせる「競争の番人」として、談合やカルテルなど不正をあぶり出していく。

第3話で、小勝負、白熊たち“ダイロク”は新たに世界的な電機メーカー・アレス電機の優越的地位の乱用を調べることに。自社の地位を利用した部品単価の一方的な減額や支払期限の延長を強制する、いわゆる下請けいじめだ。

ダイロクの査長・本庄聡子(寺島しのぶ)が説明していると、アレス電機の役員を見ていた白熊が知った顔の男がいることに気づく。それは白熊が強盗殺人事件の捜査中に現場で取り逃がした柴野竜平(岡田義徳)だった。しかし、警察は事件の捜査を中止していた。

白熊は今度こそ柴野を捕まえることが出来るかもと意気込むが、公取委の身なので捜査は出来ない。本庄は、柴野は下請けいじめの中心人物と目されているが、重大事件に関わっている可能性があるなら公取委としては調査が出来ないと言う。

こうして、柴野の案件は公取委から離れ、検察官の緑川瑛子(大西礼芳)が白熊の持っていた情報とともに柴野のことを警察に伝える。しかし、警察は動かず、独自に動いた検察も上層部に止められた。警察や検察の捜査がなくなったことを受け、本庄はアレス電機の優越的地位の乱用についての調査開始を告げる。

小勝負と白熊はアレス電機の下請け会社へ。他のメンバーもそれぞれに話を聞きに行くが、どの会社も不満は感じているようだが返答は待ってほしいと言うだけ。ただ、小勝負は丸川製作所の丸川俊春社長(吉沢悠)だけが困ったことはないと断言したことに違和感を覚えた。