菅田将暉(29)、原田美枝子(63)がダブル主演した映画「百花」(川村元気監督、9月9日公開)の完成披露舞台あいさつが7月31日、都内で行われた。

認知症をテーマにした親子の物語。本作が初監督作品となる川村監督は「原田さんに怒られた」と笑顔で振り返り、原田も、川村監督と幾度となく「けんか」しながら作品に取り組んだとした。

川村監督は「何回かバトルがあった。3回目くらいで、原田さんから『あなたがやりたいことは分かった。私はこれがラストチャンスだと思って死ぬ気でやっている。あなたも本気でやって』と言われて、そこまで真剣にやってくれているんだと感動した」。原田も「けんかしていいと思う。今の人は押さえちゃって何も言わずにすり抜けていくが、真剣に対峙(たいじ)した方が楽しい」と応じた。

ステージでは、原田が諏訪湖の水に入っていくシーンでカットがかかった瞬間、菅田の胸でそのまま号泣した秘話も明かされた。

原田は「全然OKが出なかったので、涙が止まらなくて。よしよし、って菅田さんがなだめてくれて、忘れられない思い出」。菅田も「気付いたら頭をなでていた。大先輩の泣きじゃくるピュアな姿を見せてもらえたことは忘れられない」と話していた。

この日は長澤まさみ(35)、永瀬正敏(56)も登壇した。