映画「長崎の郵便配達」(川瀬美香監督)舞台あいさつが行われ、女優イザベル・タウンゼントが映画への思いを語った。

同作は長崎で郵便配達中に被爆し、赤く焼かれた背中をさらして核兵器廃絶を訴え続けた谷口稜曄(すみてる)氏の半生を描いたノンフィクション小説「THE POSTMAN OF NAGASAKI」が原作。原作者の長女であり、娘のイザベルが、父の著書を頼りに長崎でその足跡をたどり、父と谷口さんの思いをひもとくドキュメンタリー。

イザベルは父の著書を読んだのは35年前だと明かし「父の本がドキュメンタリーとなって日本で公開されること信じられません。今平和のためのチャンスを与えられたなと思っています」とあいさつした。

父や著者である父が取材をした、谷口さんについて「彼らの思いがこのような形になってうれしいです」といい「願っている平和が輝き出すような気がします。核兵器を廃絶するために、私たちも動きだすべき。天から見守ってくれていると思います」と笑顔を見せた。

川瀬監督、能楽師の大倉正之助さんも出席。