竹内涼真(29)横浜流星(25)が8日、都内で、ダブル主演映画「アキラとあきら」(三木孝浩監督、26日公開)完成披露舞台あいさつに出席した。2人は本作で初共演し、お互いについて語った。

竹内は14年放送の「仮面ライダードライブ」、横浜は同年放送の「烈車戦隊トッキュウジャー」と、同時期に特撮作品に出演。撮影所内でよくすれ違っており、横浜は「同時期にヒーローやっていたので、仲間意識があった」と振り返った。竹内については「うそのない、まっすぐな人。気持ちのいい人という印象です。まっすぐ過ぎます」と話した。

メガバンクの同期社員を演じ、ぶつかり合う役どころ。竹内は「三木監督は、お互いが口をきかないくらいバチバチさせたかったみたい」と苦笑したが、監督の期待に反し、撮影では横浜と意気投合したという。「お互いのダサい部分をさらけ出せた。到底、舞台あいさつでは言えないような…」と意味深に話し、「弱いところをさらけ出さないと接近できない」と笑った。

「半沢直樹」「下町ロケット」などで知られる池井戸潤氏の同名小説が原作。父親の経営する町工場が倒産し、若くして苦労を重ねる山崎瑛(竹内)と、大企業の御曹司ながら次期社長の座を拒み、血縁に抗う階堂彬(横浜)が主人公。対照的な立場の2人の若者がメガバンクに同期として入社し、情熱と信念を武器に社会に立ち向かう姿を描く。

竹内はTBS系ドラマ「下町ロケット」「陸王」に続き3作目の池井戸作品となり、「オファーを受けた時、『また竹内か』と飽きられているのではないかと思った。池井戸先生がOKということで、喜んでお受けさせていただきました」と笑みを浮かべた。池井戸氏と横浜の3人で取材を受けた際には、同氏から「『アキラとあきら』の小説が好きになった」と言葉をもらったといい、「僕らとしては救いになった」と感謝した。池井戸作品初出演の横浜も「生みの親に認めてもらえたのは幸せなこと」と語った。

また、ストーリーにちなみ「仕事をする上での信念」を聞かれると、竹内は現在放送中の主演ドラマ「六本木クラス」を念頭に、「六本木の男、ということで答えた方がいいでしょうか。『信念』と言われると引っ張られちゃう」とジョーク。仕切り直すと「この仕事を始めてもうすぐ10年。一番はやっぱり現場が好き。どんなに準備しても、現場でいい意味で崩れるんです。いかにみんなとセッションして、いいところに持って行けるか。その作業が好きだし、楽しい。コミュニケーションをとること、意見交換をすることが一番大事かなと思います」。横浜は「妥協しないこと」と言い、「心に残る作品を届けるには、同じ方向を向いて妥協しないことが大事だと思う」と話した。

共演のKing&Prince高橋海人(23)石丸幹二(56)ユースケ・サンタマリア(51)江口洋介(54)三木監督も登壇した。