野球の独立リーグBC・栃木に所属する、お笑いコンビ、ティモンディの高岸宏行(29)が14日、栃木市総合運動公園で行われた埼玉武蔵戦で、初登板・初先発を果たした。2回を52球、被安打3、5四球、3失点でマウンドを降りた。最速は140キロだった。

SMAPの「世界に一つだけの花」が流れる中、名前をコールされ、盛大な拍手の中で登場した。「できる」と念を込め、134キロのボールが第1球となった。その後、味方のエラーなどもあり2アウト三塁に。そして、自身のワイルドピッチで1点を許す形になったが「申し訳ない!」と味方に謝罪する一面もあった。1回を23球、1失点で切り抜けた。

2回は、先頭打者に初球をホームランにされたが、持ち前の明るさで、打者がホームインする近くまでいき、拍手をしながらたたえた。なかなかストライクゾーンに入らず苦しみながらも、2回3失点の投球を見せた。

高岸は戦力として見込んだ球団からの要請を受けて6月にトライアウトを受験し、見事合格して7月に入団。同19日に入団会見、25日に初練習、8月4日には初めて公式戦にも参加していた。

試合前に行われた入団セレモニーでは、「ご縁があり入団させていただくことになりました、ブレーブスの高岸です!」と元気いっぱいにあいさつ。「野球はプレーで遊ぶものですから、選手のみなさんは全力で命をかけて楽しんでくれると思います。僕もみなさんに、より前向きに楽しい時間を過ごしていただけるよう、エール球を投げ込んでいきたいと思いますので、今日は全力で楽しみましょう!」と意気込んでいた。