アニメ映画「ONE PIECE FILM RED」(谷口悟朗監督)が、6日の公開から10日間で興行収入(興収)70億6000万円、動員505万人を記録した。16日に配給の東映が発表した。14日に都内で行われた公開記念舞台あいさつでは、13日に興収50億円を突破したと報告がなされていたが、シリーズ最高興収68億7000万円を記録した12年「-Z」を、公開から10日で超えた。

「ONE PIECE FILM RED」は、6日に全国495スクリーンで公開。同日だけで12億3209万5230円、動員86万9407人、翌7日は興収10億2214万1800円を記録し、2日間で興収22億5423万7030円、動員157万9552人を記録。さらに配給の東映の歴代オープニング週末土日2日間興収、動員において、最高のスタートを切っていた。

「ONE PIECE FILM RED」は、漫画「ONE PIECE」の原作者・尾田栄一郎氏(47)が総合プロデューサーを務める。尾田氏が、製作総指揮や総合プロデューサーの立場で深く関わって製作される映画は、09年の「ONE PIECE FILM STRONG WORLD」、12年の「ONE PIECE FILM Z」、16年の「ONE PIECE FILM GOLD」に続き4作目。

物語の舞台は、素性を隠したまま発信する歌声は“別次元”と評され、世界中が熱狂する歌姫・ウタが初めて公の前に姿を現すライブ。主人公モンキー・D・ルフィ(声=田中真弓)の海賊団“麦わらの一味”ら、ありとあらゆるファンが会場を埋め尽くす中、全世界待望の歌声が響き渡ろうとしていた中、ウタが、海王類に襲われたルフィを救い、左腕を失いながらも麦わら帽子を託して再会を約束し、ルフィが冒険に出るきっかけとなった“四皇”と呼ばれる大海賊・赤髪のシャンクス(声=池田秀一)の娘だという衝撃の事実が発覚する。歌姫ウタを、声優名塚佳織と歌手のAdoがダブルキャストで演じた。Adoが歌う主題歌「新時代」は中田ヤスタカが担当。また頭に大きな傷を持ち、ウタとシャンクスのことを知っているとおぼしき、大柄な男ゴードンを声優で俳優の津田健次郎(50)が演じた。

さらに劇中歌として

<1>Mrs. GREEN APPLE「私は最強」

<2>Vaundy「逆光」

<3>FAKE TYPE.「ウタカタララバイ」

<4>澤野弘之「Tot Musica」

<5>折坂悠太「世界のつづき」

<6>秦基博「風のゆくえ」

6曲が提供されたことも話題となった。

これら主題歌、劇中歌7曲が16日、Apple Musicのランキングトップソングで1~7位を独占した。