俳優中山優馬(28)、池田純矢(29)が30日、大阪市内で即興音楽舞踏劇「砂の城」(11月3~13日、大阪・ABCホール)の取材会に出席した。

池田が脚本・演出を手掛ける「エン*ゲキ」シリーズ6作目。既存のジャンルや演劇の常識やルールにとらわれず、ピアニストの生演奏に乗って、出演者たちがあるがままに舞い、物語を描くという異例の形式。 国土を砂地に覆われた孤島を舞台に、中山演じる主人公テオの幸せに満ちあふれた日常が、砂の城のようにもろく崩れ落ちていくストーリー。

即興で音楽を奏で踊るという新たな演劇表現に挑戦する中山は「ちょっとみなさんの中に『?』が浮かんでいるかもかもしれませんが」と話し、「センシティブな問題が描かれている。人間の本質、セクシュアル部分など。今までの池田純矢作品とは違う」と意気込んだ。

脚本、演出、出演する池田はシリーズ6作目に「これまでよりもエッジの立った作品になっている。昼と夜の公演ではガラッと変わる」とアピールした。

2人とも大阪出身。大阪では14公演を上演するが、1日だけ休演日がある。池田は「大好きな天ぷら屋さんがあるんで、連れて行こうと思ってます」と話せば、中山は「時間あれば、実家にご招待します」と笑顔で返した。

東京公演は10月15~30日、東京・紀伊國屋ホール。