元プロレスラーで参議院議員も務めたアントニオ猪木さんが1日午前7時40分、都内の自宅で心不全のため亡くなった。79歳だった。

猪木さんの最後のテレビ生出演は8月28日に放送された日本テレビ系「24時間テレビ45」だった。「燃える闘魂!アントニオ猪木がなぜ闘病生活を見せるのか」という企画で、メインパーソナリティーを務めていた嵐の二宮和也に車いすを押されながら会場の両国国技館のステージに登場。やせ衰え、言葉も出しづらそうだったが「元気ですかー!元気があれば何でもできる」とおなじみのセリフも披露した。

猪木さんは約3年にわたって心臓の難病「全身性アミロイドーシス」と闘っていた。当時も体調について「見た通りで、その瞬間、もう必死に頑張っています。本当は起きられる状態じゃないんですが、私もこうやって皆さんにお会いすることで、元気をもらいました」と語っていた。

闘病の様子はSNSなどで積極的に発信し続けていた。番組内で放送されたVTRではそのことについて「カッコ悪い部分も見られると、それがあるがままだから、それでいいよと。かつてのファンががっかりするかもと思ったら、意外や意外、逆の反応で、手紙の中にカッコいい!カッコいい!と。本当にありがたい。(期待を)背負っている以上は頑張る」と覚悟も口に。VTR後はプロレスの引退試合で披露したメッセージ「道」を披露して企画を締めくくっていた。