9月30日に72歳で亡くなった三遊亭円楽さんが出演していた日本テレビ系演芸番組「笑点」(日曜午後5時30分)が2日、放送された。円楽さん逝去後初の放送となった。

番組冒頭、司会の春風亭昇太が「春風亭昇太です。私も2日前に連絡をもらいまして、まだ整理がついていないのですが、9月30日、円楽さんが亡くなられました。円楽さんは回答で世間を厳しく風刺したり、時には恥ずかしそうにだじゃれを言ったり。また、歌丸師匠は私との司会者とのバトルで大喜利を大いに盛り上げてくれました。今回は、円楽さんが笑点で駆け抜けた45年を少しだけ振り返りたいと思います」とあいさつ。テロップでは「笑点45年支えてくれて円楽さんありがとうございました」と追悼した。

番組では円楽さんの活躍を約10分にわたって追悼VTRで振り返った。最後は同局森富美アナウンサーのナレーションで「笑点を走り続けてきた日々を私たちは忘れません。円楽さん、本当にありがとうございました」と感謝。テロップでも「ありがとう 円楽さん」と記した。

1月に円楽さんが脳梗塞で入院後は、2月6日放送分から直近の9月25日放送分まで計34回にわたり、代役が週替わりで出演。日テレは77年から約45年間にわたって出演してきた円楽さんの復帰を待つ構えで、桂文珍や春風亭小朝、笑福亭鶴光、立川志らくら大物落語家が穴を埋めたほか、6月以降は若手が大喜利の回答席に座ることもあった。「笑点」関係者によると、円楽さんは休場扱いで、収録現場の楽屋にも時折、顔を出していたという。

日テレは今回の訃報を受け、今後の対応については「検討中」としている。