「2ちゃんねる」創始者で実業家のひろゆき氏(45)が5日までにツイッターを更新。沖縄の基地反対抗議をめぐるツイートで物議をかもし、議論を繰り広げている。

事の発端はひろゆき氏の3日のツイート。米軍基地の移設問題に揺れる沖縄の辺野古を訪れ、「新基地断念まで座り込み抗議 3011日」と書かれた看板とともに撮した笑顔&ピースサインの写真をアップし、「座り込み抗議が誰も居なかったので、0日にした方がよくない?」「『座り込み』その場に座り込んで動かないこと。目的をとげるために座って動かない。知らない間に辞書の意味変わりました?」と、その場に座り込みをする人がいなかったことに疑問を投げかけた。

このツイートに、基地反対運動を揶揄(やゆ)していると受け止める声が多く、ひろゆき氏への批判や反論が噴出。タレントのラサール石井は「1日に3回、何十台ものトラックが土砂を運び込む。それを阻止するために老人たちは座り込む。警備の人間に抱き上げられて排除される。これを毎日、何年も繰り返しているんですよ。その姿を見ればこんな事は言えないはず」とツイートしたが、ひろゆき氏は「1日20分ぐらいの抗議行動を平日に3回やる事を『座り込み3011日』と表現するのは誤解を招く行為なので、『抗議行動』に変えたら? と、話しかけられた現地の人に言いましたが、まともな返答はありませんでしたよ」と説明した。

現地を訪れた理由については、「沖縄在住の方に『沖縄の今を見た方が良い』と言われて行きました」と説明。「『沖縄、石垣島から自衛隊も米軍も出て行け』と歌う人。『安倍元首相の国葬を止めろ』と、既に終わった事を止めろと歌う人。おかしな人達が跋扈する事でまともな反対運動の参加者を減らす作戦なのかな?と思いました」と、現地で垣間見た光景から受けた印象をつづった。

また、沖縄で活動するお笑い芸人で、社会問題に対する思いを発信するYouTuberとしても活躍する「せやろがいおじさん」は、「今日も炎天下の中座り込みやってましたよ。『座り込みの意味』を辞書で調べるよりも、『座り込みやってる意味』を直接聞いた方がよくない?」と、自身らが看板の前に集まって抗議活動を行った写真を貼り付けてツイートしたが、ひろゆき氏は「同じ日に行ったけど、せやろがいおじさん居なかったよ。すぐ帰る人ばかりなんですね」と指摘した。

ひろゆき氏のツイートを機に、ツイッター上では“座り込み”による抗議活動の定義についても議論されており、ひろゆき氏は「実際には、辺野古の基地前に1日1時間ほどしか座ってないという事実を知らない人が出るんですよね。それとも毎日23時間もトイレに行ってるのかな?」などとツイートしている。