ザ・ドリフターズのメンバーでタレントの仲本工事(なかもと・こうじ)さん(本名・仲本興喜=なかもと・こうき)が19日午後10時22分、急性硬膜下血腫のため亡くなった。81歳だった。

仲本さんは18日に横浜市西区の交差点で乗用車にはねられ、頭を強く打ち重傷を負った。病院ですぐに手術を受けたが、そのまま帰らぬ人となった。逝去から一夜明けた20日、事故現場にはファンらが献花に訪れ、手を合わせてしのんだ。

花とビールを供えたという横浜市旭区に住む50代の男性は「『8時だョ!全員集合』を見て育った世代なんですよ。横浜の中心部で亡くなったということで、飛んできました。いつものように(交差点を)渡って来られたのかな。本当に残念です」と語った。

横浜市保土ケ谷区に住む20代の男性は手紙や菓子のほか、酒やおつまみなどを供えた。手紙にはドリフターズへの思いや、これまでの歩みなどをしたためたといい「まさかこんなことになるとは。ニュース速報を見て胸が痛くて、悔しくてたまりませんでした。必ず帰ってくると思っていましたが、残念です」。子どもの頃にテレビでドリフターズの映像を見てファンになった。「映像が本当に面白くて。志村(けん)さんが亡くなって、また3人で頑張ろうとしていたところだったと思います。まだ早すぎますよ」と肩を落とした。

また、事故現場の近くには純歌が経営するカレー店があるが、20日は扉が閉められ、店はひっそりとした様子だった。

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