19日に急性硬膜下血腫のために亡くなったザ・ドリフターズのメンバーでタレントの仲本工事さんとプライベートで親交のあった元プロフィギュアスケーターでタレントの渡部絵美(63)が21日、取材に応じ、仲本さんを悼んだ。

渡部さんが仲本さんと最後に会話をしたのは事故前日の17日だった。自宅のリフォームをするため、その間の愛犬、愛猫のお世話をする人を探して欲しいと電話で頼まれた。18日も午後6時に仲本さん宅で待ち合わせをしていたという。

「ご近所さんだったので、ホームパーティーをしたりしました。約9年前からの交流です。8年前に仲本さん家で生まれた犬をいただいて、その子を育てています」

ペットという共通の話題から仲を深め、仲本の妻・純歌も含めた家族ぐるみの付き合いだった。渡部はタレントとしてドリフターズと仕事をしたこともあったが、本格的な交流はご近所付き合いを始めてから。「みんなの紹介で集まるようになった。仲本さんのお店にも行きました。今回もた「またま犬のことで土曜日(15日)に純歌ちゃんと仲本さんとうちにきて、お昼ご飯を食べて和やかな感じでね」。

週刊誌に純歌と仲本さんの別居報道が出たばかりだったが、夫婦仲は良かったとし、「リフォームした家で、2人で家族みんなでまたスタートしようねと言っていた」と振り返った。

仲本さんが亡くなった19日には、純歌から「来てあげて」と電話が入り、横浜市の病室にかけつけた。病室には2人のデュエット曲が流れていた。仲本さんの意識はなかった。「お顔を見て、手を握って頑張ってって言うしかなかった」。仲本さんが亡くなる5時間前のことだった。

仲本さんは、普段から優しい笑顔がすてきな人だった。一般人含めて誰にでも分け隔てなく接していたという。「本当にいいお育ちの方で、言葉も優しくて、いばることなく、おうちに呼んだとき普通の方がいても同じように優しく声をかけるような。本当に純歌ちゃんにも優しかったし、とてもとてもいい人だった」と振り返った。

今回、渡部は仲本家からもらって育てている犬の母親犬を預かった。現在は親子で仲良く渡部家にいるという。「(犬は)親子で仲良く本当におとなしくほっとしたような感じでいます。ちゃんと散歩も行っていい子にしています」といい、「私は事故の前の夜の最後の電話があるので、犬猫のことは心配しないで、安らかに休んでくださいと言いたいです」と語りかけるように話した。

仲本さんは今月18日、横浜市西区の交差点で乗用車にはねられ、頭を強く打ち重傷を負い、病院ですぐに手術を受けたが、危険な状態が続いていた。