“元祖カープ芸人”のお笑いコンビ、極楽とんぼの山本圭壱(54)が今年のドラフトで広島に5位指名されながら入団拒否の可能性も語った大阪ガス・河野佳投手(21=広陵)へラブコールを送った。2日、日刊スポーツの取材に応じ、今年の広島のドラフトについて分析。河野へ向け「これもご縁ですからね。ドラフトで入りたくても入れなかった人もいる昨今です。広陵出身で、良い投手ですから。まだ21歳。ぜひカープのユニホームに袖を通してほしい。東京に来た際は、何かありましたらぜひお食事でも」と語った。

今年のドラフトで広島は指名7人中5人を投手で固めた。山本は上位に高校生が並んだことに「3~5年後を見据えた取り方」と語りつつ「今年足りなかったのは投手の枚数。先発もそうですし、中継ぎから終盤にかけてのピッチャーに苦労して、9月以降のアクセルが足りなくなってしまった」と分析。投手陣に厚みを持たせるドラフトにも一定の理解を示した。

気になる選手もいる。育成1位で指名した名原典彦外野手(22=青森大)は同じ広島・瀬戸内高校出身。「青森の厳しい環境に身を置きたいという何くそ精神もあるし、上がってきそうですね」。今季の広島に足りていなかったと語る走力を補う人材でもあるとし「走れるし、守備もいい。早めに(背番号)2桁をもらえたらと思っていますね」と期待を込めた。

山本は14日に広島について語る毎年恒例のトークイベント「だってカープが好きなんだもん~カープファンじゃなくたって楽しいじゃないかSP~」を東京・渋谷のヨシモト∞ホールで主催する。自主トレにも顔を出すなど親交ある現役の菊池涼介内野手(32)とOBの高橋慶彦氏(65)、そして菊池が指名したというトータルテンボス大村朋宏(47)と藤田憲右(46)、ココリコ遠藤章造(51)らも出演予定。新井貴浩新監督のもとで5位からの巻き返しを狙う広島について「言いたいこともありますけど、来年はもう始まっていますから。今回は今年のことはもういいんじゃないですかねという会です」と語った。【松尾幸之介】