タレント小堺一機(66)が来年1月期のフジテレビ系連続ドラマ「女神(テミス)の教室~リーガル青春白書~」(月曜午後9時)にレギュラー出演することが27日、分かった。

同局看板枠「月9」出演が決まり、小堺は「『月9』と聞いて家族に話したら、娘たちから『そんなわけないでしょ? ドッキリかもしれないから、その気になって行かない方が良いよ』とか言われてしまいました(笑い)。でも、非常にうれしかったです」と話した。

主演の北川景子(36)とは初共演。エリート裁判官から大学のロースクールの派遣教員に転じた主人公・柊木雫(ひいらぎ・しずく)の同僚、教務主任の里崎健一郎役を務める。ドラマ出演は21年10月期のテレビ朝日系「ドクターX」以来1年3カ月ぶりで、同局に限ると03年「僕だけのマドンナ」以来約19年ぶり。連ドラのレギュラー出演は18年4~5月放送のNHK「やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる」以来約4年8カ月ぶりとなる。

同作は、未来の法曹界を担う若者たちに光を当てた法律系ドラマ。柊木は「人を知らなければ、いい法律家にはなれない」をモットーとする情熱家だ。一方、超合理主義者で変わり者の教官・藍井仁(あおい・じん)を山田裕貴(32)が演じる。判例オタクで他人に興味がなく、司法試験に必要なノウハウを教えること以外に興味がない男だ。小堺は正反対の価値観を持つ2人の間で板挟みとなり、苦悩する役に挑戦する。

小堺は専大在学中の1977年にTBS系バラエティー「ぎんざNOW!」の素人コメディアン道場で優勝して芸能界入り。お笑いなどの分野でタレントとして第一線で活躍。また79年には俳優勝新太郎さんが主宰していた「勝アカデミー」に1期生として入校した。勝さんから直々に演技指導を受け、森繁久彌さん、津川雅彦さん、川谷拓三さん、岸田森さんらにも教わっている。80年からは浅井企画に所属。82年テレビ朝日系「欽ちゃんのどこまでやるの!?」での関根勤とのコンビ「クロ子とグレ子」でブレークした。多芸な小堺の演技に注目が集まる。

◆小堺一機(こさかい・かずき)1956年(昭31)1月3日、千葉県生まれ。77年、TBS系「ぎんざNOW!」の素人コメディアン道場で優勝。専大卒業後、勝アカデミーを経て、80年浅井企画。82年テレビ朝日系「欽ちゃんのどこまでやるの!?」での関根勤とのコンビ「クロ子とグレ子」でブレーク。84年10月からフジテレビ系のトークバラエティー「ライオンのいただきます」の司会に抜てきされ、16年3月の「ライオンのごきげんよう」終了まで31年半務めた。バラエティー、ドラマ、舞台、ラジオなど幅広く活躍。165センチ。血液型A。