テレビ朝日は28日、FIFAワールドカップ(W杯)サッカー日本-コスタリカ戦の視聴データを発表し、同日のABEMAの視聴者数が1400万人を超えて開局史上最高を記録したことを報告した。初戦ドイツ戦の23日に初めて1000万人を超えたが、また更新した形。元日本代表・本田圭佑氏の解説の人気も追い風となり、数字を伸ばしている。21日からの1週間では視聴者数3000万人を突破した。

コスタリカ戦はテレビ朝日でも生放送し、世帯平均視聴率42.9%で、試合終了の午後8時53分に毎分最高視聴率53.8%を記録した。テレビ朝日によると日本全国で約6080万2000人がリアルタイム視聴した計算だという。NHKで中継されたドイツ戦を超える視聴率をマークしたものの、ABEMAと視聴者を分け合った形になった。

2日の早朝4時キックオフのスペイン戦はABEMAとフジテレビの生放送となる。ABEMAは本田圭佑氏に加え、元スペイン代表MFイニエスタがゲスト解説で出演する。フジテレビは中村俊輔氏を筆頭に大久保嘉人氏、小野伸二氏、田中マルクス闘莉王氏、前園真聖氏と、歴代日本代表が解説などに並ぶ。

早朝は視聴者数が全体的に落ちる時間帯で、過去のイベントと比べても20%を超えれば驚くべき数字といえる。2日の午前5時45分すぎ、歓喜の瞬間を迎えることができれば、視聴データの数字も上がるだろう。ABEMAかフジテレビか。どちらかで見届けたい。

◆早朝の高視聴率試合 06年6月23日にNHKで中継されたW杯ドイツ大会日本-ブラジル戦は、午前5時~同59分の枠で世帯平均視聴率37.2%を獲得。日本は先制したものの1-4で敗れた。また、11年7月18日にフジテレビ系で中継されたサッカー女子W杯ドイツ大会決勝日本-アメリカ戦は、午前5時~同6時30分の枠で21.8%(数字は全て関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録。日本が2-2(PK3-1)で勝ち、初優勝した。