英国のウィリアム皇太子(40)とキャサリン皇太子(40)夫妻が11月30日、皇太子が設立した環境賞「アースショット賞」の授賞式に出席するため8年ぶりに米国を訪問した。第2回アースショット賞授賞式が2日にマサチューセッツ州ボストンで行われるのに合わせ、3日間の日程で同地に滞在する。

今回は9月にエリザベス女王が死去したことに伴い、ウィリアム皇太子が王位継承順位で1位となって初となる外遊で、ブリティッシュ・エアウェイズの商用便でボストンのローガン空港に到着した夫妻は、ベーカー知事夫妻らの出迎えを受けた。皇太子は、エリザベス女王が生前多くのボストン市民から敬意を受けたことに感謝の意を述べるとともに、「ボストンでの授賞式開催を許可していただき感謝します」と述べた。

夫妻が米国を訪問するのは、2014年のニューヨーク訪問以来、3度目。滞在中は駐日大使を務めたこともあるジョン・F・ケネディ元大統領の長女キャロライン・ケネディ駐オーストラリア大使と会見するほか、2日にはバイデン大統領とも会見が予定されている。一方で、確執が取り沙汰されるカリフォルニア州に住む弟ヘンリー王子夫妻との面会予定は公表されておらず、兄弟が米国の地で再会するのかどうかは不明。

米NBCニュースによると、皇太子夫妻は到着後さっそく先月行われた知事選で当選した同州司法長官のマウラ・ヒーリー氏とミッシェル・ウー市長とともにNBAのボストン・セルティックス対マイアミ・ヒートの試合をコートサイドで観戦し、過密スケジュールをスタートさせている。

同賞は、今後10年間に渡って地球を修復するための最善の解決策を見つけ出し、世界規模での環境問題の解決につないでいくことを目的に設立された環境賞で、今年の授賞式では米歌手ビリー・アイリッシュがパフォーマンスを行うことも発表されている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)