漫才コンビ「西川のりお・上方よしお」の西川のりお(71)が4日、都内で、全国ツアー「のりおよしお主義~漫才師の主張~」の取材会を行った。若手をゲストに迎えて回るツアーで、18年から行ってきた。

のりおは「若い漫才師には味がない。いっぺん売れて、仕事が減ってきて、いろいろ達観してから味が出てくる」と話した。「芸人というのは嫌な思いをしても、砂をかむ思いをして踏みつけられても、その世界に残っているのが芸人」とし「芸人の地位が上がったことを取り違えてないでほしい」と、苦言を呈した。

22年度ツアーの千秋楽は1月29日の東京・八王子公演。とろサーモン、霜降り明星らが出演する。

霜降り明星について、のりおは「最近仕事も減ってるみたい。でも仕事が減りかけたころがおもしろい。完全にレギュラーがゼロになった時がおもしろくなる。その時、どんな姿を見せてくれるか」とニヤリとし、とろサーモンについては「芸人に近いんですが、漫才師に必要な瞬発力がない。堂安(律)のシュートやないけど」と、サッカーを引き合いに厳しいエールを送った

また、「M-1反対論者です」ときっぱり。のりおは「漫才は勝った負けたじゃない。競技じゃないし、1回勝負のものでもない。仕事があって長くやったやつが勝ち。きれいごと抜きに、食べていける漫才師になってくれ、それこそ『プロの漫才師』だと言いたい」と語った。

会社に言われて始めたというツアーにも「続けます。やってるうちにその気になってきた。勧められて良かった」と意欲を見せた。