「第64回輝く!日本レコード大賞」(主催・日本作曲家協会など)が30日、東京・新国立劇場で発表され、男女4人組バンド、SEKAI NO OWARIの「Habit」が大賞を初受賞した。SNSで人気に火が付き、今では総再生回数が30億回目前の“大バズり”楽曲。

最優秀新人賞は現役大学生の新人歌手、田中あいみ(22)が受賞し、うれし涙を流した。

   ◇   ◇   ◇

今年の各配信チャートやSNSをにぎわせた1曲が、大賞の栄冠を手にした。司会の安住紳一郎アナウンサーから発表されると、SEKAI NO OWARIの4人は笑顔を見せた。作曲したNakajin(37)は「この曲を作っていたとき時間がなくて、僕らの色がそのまま入った曲だなという感じがします。そんな曲がこういった形で賞をいただけて、すごく自分たちが肯定されたような気持ちで、すごいうれしいです」と喜んだ。

「Habit」は6月にリリースされ、“クセ強ダンス”&“クセ強歌詞”が注目を集め大ヒット。動画投稿アプリTiktokでは、総再生回数が25億回を突破。一般人から有名人まで、SNSで「踊ってみた動画」が多く投稿され、グループを代表する新たな楽曲へと成長した。作詞とダンスを考案したボーカルのFukase(37)は「本当に(11年の)デビュー当時から出させていただいて、長い年月をかけてやっといただけたなって思います」と大賞の重みをかみしめた。

4月に公開されたミュージックビデオ(MV)は、自身初となる5カ月で1億回再生を達成。人気YouTuberのヒカキンとのコラボMVなど、話題がつきることはなかった。DJ LOVEは「一緒に盛り上げてくれたみなさんのおかげかなとも思うので、本当にありがとうございます!」と感謝した。

今年はグループ初の4大ドームツアーを実施するなど、まだまだ人気上昇中だ。今日31日には、「第73回NHK紅白歌合戦」でも同曲を披露する。郷ひろみ、JO1、SixTONES、NiziU、乃木坂46らもステージに登場し、大人数“クセ強ダンス”で会場を盛り上げる。