NHK林理恵メディア総局長が18日、東京・渋谷の同局で定例会見を行い、昨年大みそかの「第73回NHK紅白歌合戦」に出場したウタの演出についてコメントした。

ウタはアニメ映画「ONE PIECE FILM RED」のキャラクターで、劇中では歌手Adoが歌唱パートを担当。紅白でも「LIVE」のテロップとともにAdoが歌う「新時代」が流れたが、生歌唱ではなく録音されたものだったと、13日に一部ニュースサイトが伝えていた。

林メディア総局長は「YouTubeだけで歌が流行ったり、アニメーションだけで歌い手さんの顔が出てこないという流行り方はなかった。その時によって音楽シーンの形も変わってきている」と説明。また「(紅白は)その年に『こういう形で流行ったんだ』と皆さんにお見せする場でもある。生で出てきてステージで歌うことが紅白歌合戦のありようだと考える人がいるかもしれないけれど、去年はウタがヒットしたということでいうと、ある種の演出の1つかなと思っています」と述べた。

また「時代時代で紅白の見せ方も変わっていると、ご理解いただければ」と語った。