坂口健太郎(31)が、4月14日公開の映画「サイド バイ サイド 隣にいる人」(伊藤ちひろ監督)に主演し、不思議な力を持った青年・未山を演じることが19日、分かった。昨年末に乃木坂46を卒業後、初の映画出演となる齋藤飛鳥(24)が未山の元恋人・莉子を演じる。

坂口ふんする未山は、そこにいない“誰かの思い”を感じ取り、心身の不調に悩む人を特別な力で癒やしながら暮らす。ある事件により疎遠になっていた莉子と再会したことで、謎多き未山自身の秘密もひもとかれていく。美術スタッフ出身の伊藤監督によるオリジナル作。独自の感性でリアルとファンタジーが入り交じった詩的な世界観を立ち上げた。企画・プロデュースを行定勲氏が手がける。

寡黙で繊細な人物像を体現する坂口は「彼が何者なのかをみんなで模索し、答えを導き出す旅をしているような不思議な体験でした」。物語全体に漂う神秘的な雰囲気に「この作品ならではの世界観に浸ってもらえるとうれしいです」と話す。物語のキーパーソンを演じる齋藤は「わかるような、わからないような、わかりたいようで、わかりたくないような。曖昧で切なくて、美しい体験をさせていただきました」と撮影を振り返った。

伊藤監督は同作について「坂口健太郎さんの持つ圧倒的な透明感に魅了されてできた作品です」。難役に挑んだ坂口には「言葉にはなかなか表しづらい複雑さを、とても丁寧に表現してくださいました」と感謝した。共演は市川実日子、浅香航大ら。