7月2日をもって50年の歴史に幕を閉じる東京・中野サンプラザで、5月2日から「さようなら中野サンプラザ音楽祭」が開催される。異例ともいえる2カ月間の音楽祭の第1弾出演者が2日、発表された。

5月4日に大橋彩香、同5日にMay'n、同7日にOriginal Entertainment Paradise -おれパラ-、同11日にスターダスト☆レビュー×怒髪天、6月3日に逢田梨香子、同17日にAwesome City Club、同24日にBRAHMAN、同25日にサンボマスター×銀杏BOYZがそれぞれライブを行う。多くのアーティストやファンから愛された「聖地」を彩る。

中野サンプラザは、1973年6月1日の開業以来、さまざまなコンサートなどで親しまれてきた。国内外のアーティストがコンサートなどを行ってきた約2000人収容のホールを含めた現在の施設は、再開発などのために解体され、跡地には約7000人収容のホール、ホテル、オフィスなどの大型複合施設「NAKANOサンプラザシティ」(仮称)が28年度に竣工予定。

中野サンプラザによると、閉館発表以来、長年縁のあるアーティストらから最後にコンサートをしたいなどの連絡があったそう。もう1度見ておきたいと再訪する一般の人も増え、開業50周年記念ガチャとして、建物の形の立体けしごむ、キーホルダーなどのカプセルトイを発売したところ、計2万個が完売し、第3弾も4月上旬に発売予定。ホール座席と同じ生地を使用したオリジナル・ペンケースの制作も、企画しているという。

中野サンプラザの佐藤章代表取締役社長は「長い歴史のフィナーレと未来へ続くスタートを、いつもの中野サンプラザらしく、お世話になった皆様とともに描くことができれば大変うれしく思います。想いの詰まった『さよなら、中野サンプラザ音楽祭』にぜひご期待ください」などとコメントを寄せた。