MBS(毎日放送)は2日、同局の総合編成局アナウンスセンター所属の高井美紀(たかい・みき)アナウンサーが、1月25日に亡くなっていたと発表した。55歳だった。

通夜、葬儀は近親者のみで行ったという。同局は「死因など詳細は非公表」としている。

高井さんは90年に同局入社。報道からバラエティーまで幅広い番組に出演し、テレビは「住人十色」「皇室アルバム」「ザ・リーダー」「医のココロ」など、ラジオでも「日本一明るい経済電波新聞」などを担当していた。

「皇室アルバム」のナレーションは15年から務め、「住人十色」は1月21日放送分にも出演。「-十色」については、今月4日放送分も収録済みで、同局は「収録日を伝えるテロップを入れた上で、放送する予定です」とした。

関西の老舗局である同局は、地域密着の情報番組を多く手がけており、高井さんも、往年の名物番組「あどりぶランド」「レインボー」「ちちんぷいぷい」に出演。品がありつつ、親しみやすいアナウンサーとして、長らく関西のお茶の間に親しまれてきた。

英語が堪能で、報道番組にも従事。95年の阪神・淡路大震災では、神戸市内の自宅で被災しながらも、ラジオ報道特番へ、現況を伝えるべくリポートを送った。

同局はこの日夕、公式サイトでも「高井美紀アナウンサーは、1月25日(水)逝去いたしました。生前のご厚誼(こうぎ)に深謝申し上げ、謹んでお知らせいたします」と伝えた。

◆高井美紀(たかい・みき) 1967年(昭42)12月28日、兵庫県生まれ。神戸女学院大をへて、90年にMBS(毎日放送)入社。報道からバラエティー、テレビでもラジオでも活躍した。