脳科学者の茂木健一郎氏(60)が13日、ツイッターを更新。「MARCH」や「大東亜帝国」などといった、偏差値を基準にして複数の大学をひとくくりに呼ぶ行為について嫌悪感をあらわにした。

茂木氏は「日本の教育界の愚かなところはたくさんある」と書き出し、その一例として「複数の大学をいっしょくたにして『MARCH』だとか、『大東亜帝国』などということほど、くだらなくて失礼な話はないと思う」と言及。「ぼくは自らは<<絶対に>>使わないし、使っている人に出会うと心の中で<<軽蔑>>している」とした。

「MARCH」とは明治、青山学院、立教、中央、法政の5大学を指すが、「それぞれ独自のスクールカラーと誇りある伝統を持つ学校であって、それをなぜ予備校業界に適当にまとめてつけた語呂合わせみたいな名称で呼ばれなければならないのか、くだらなすぎて涙が出る」と嘆き、予備校業界がこうした呼び方の“文化”を広めたことについて、「最低最悪の愚行と断ぜざるを得ない」と厳しく批判した。

こうした日本の教育界における“風習”を「最低最悪」と切り捨て、「心あるひとたちはこのようなヤクザな文化をガン無視して良い。それぞれの学校にユニークな校風があって、多様性の中でにこやかに並び立てばよいのだ」と茂木氏。フォロワーからは「その通り。国内外でも時代遅れ」「個性がなくなりますね」と賛同する声が多数あがったが、一方では「偏差値が就職も結婚も大きく左右するという現実は無視できない」「日本に大学が多すぎるせいで、どこの大学に行けば良いのか判断する指標が必要なんだろう」といった異論も少なからず寄せられた。