歌手北島三郎(86)がホスト役を務めてきたBSテレ東の音楽番組「サブちゃんと歌仲間」(土曜午前5時30分)が3月末で終了することになりこのほど、都内のスタジオで、最後の収録が行われた。
同番組は96年4月にテレビ東京でスタート。「若手の歌手が新曲を歌う番組を用意してあげたい」との北島の希望で始まり、BSテレ東に移ってからも、新人歌手の登竜門の番組として知られ、多くの歌手が巣立った。最終回は3月25日放送で通算回数は1377回を数え、山本譲二(73)ら北島ファミリーも勢ぞろいした。
北島は「番組が始まったのは還暦の年でした。気がつけば27年間、番組をご支援してくださった皆さま、テレビをご覧の皆さま、スタッフのみなさま、ありがとうございました」。番組終了については「(デビューから)60年を迎え、ちょっと寂しいなっていう気はあるんですけれども、やっぱりね、引き際がすごく大事だなっていう気がするんです。そんなことを感じながら、最後にすることにしました」と語った。
番組が27年間続いたことには「時間的に、放送もちょっと難しい時間帯での放送でした。ですが、この番組を通じて出た歌手のみなさんもいますし、やって良かったなと思ってます」。
弟子の山本は「おやじはこの番組を大切に、情熱を持って続けてきました。若い歌い手さんも、ベテランの歌い手さんもおやじにしてみれば全員後輩なんですけど、おやじは本当に優しくて。僕らがとても考えられないくらい、ゲストに優しく接して。絶対に、さん付けで呼んでいました。おやじの情熱だけで続けてきた番組は終わりますけど、おやじが終わったわけじゃありません」と話した。
北島はこれまで、自身の信条から引き際を大事にしてきた。長年出場を続けてきたNHK紅白歌合戦を50回の出場を機に辞退したのも、後進への道を譲るためだった。1962年(昭37)6月5日に北島三郎としてデビュー。関係者によると、芸道60周年を迎えたこともあり、番組終了を決断したという。
北島が司会役に徹してきたのも番組の特色だ。「すごく仲良くできたことがこの番組のよさかな。歌い手の仲間は意外とこう個人個人が多いんですよね。そういう意味では、ゲストの皆さんたちが和気あいあいと、楽しく進行できた番組なんじゃないかなって、気がします。27年間一緒に歩かしてもらえたので、ゲストの皆さんに感謝したい。歌ももちろんですが、もっと親しみのある番組にしたかったので、その意味ではよくできたかなって気がします」と振り返った。
劇場での座長公演を終えたり、レギュラー番組が終了する北島だが、生涯現役とする音楽活動は精力的だ。弟子の大江裕(33)が15日に発売する新曲「時代の海」を作詞作曲したほか、ベテラン歌手からの楽曲制作も依頼されている。さらに、デビュー記念日近くには新曲も発売する予定だ。



