シンガー・ソングライターで俳優の泉谷しげる(74)が、ニッポン放送「オールナイトニッポン」のスペシャル版に出演する。「オールナイトニッポン プレミアム」枠で、タイトルは「オールナイトニッポン55周年 俺にも言わせろ!」(18日午後7時放送)。このほど収録を終えた泉谷の同番組出演は、19年9月以来で、ギターの弾き語りで吉田拓郎や中島みゆきの楽曲なども披露する。

泉谷と「オールナイトニッポン」の歴史は古い。48年前にさかのぼる。

泉谷は「知らないリスナーも多いかと思うが、75年にオレもパーソナリティーの1人として2回もやった」を振り返り、「当時は深夜に生で4時間もしゃべった。とにかくツアーで全国を回りながらで、休む時間もなかった。働き方改革なんてものじゃない。それが今回はたった2時間。それで何がプレミアムだ」と泉谷節がさく裂した。

「今夜は攻めて攻めて、もうやめろと言うまで攻めまくってやる」。さらに「今回は、その時の裏話をぶちまけてやる」と、深夜の生放送で首相官邸に電話をかけたことなどを明かした。

「熱いものがあったね。何でも好き勝手に出来たし、話すことができた。テレビには出られなかったオレにとって『オールナイトニッポン』は救いの神だった。ラジオこそが音楽と言葉の発生源だったな」。

また、番組では「フォークの歴史も話したい」と、泉谷本人の希望もあってギターの弾き語りも盛り込む。自身の代表曲「春夏秋冬」だけではなく、お気に入りの曲として吉田拓郎のデビュー曲「イメージの詩」や、中島みゆき「ファイト」、イルカ「なごり雪」を歌い上げた。

「イメージの詩」は、拓郎のデビュー曲だったが「本当に素晴らしい曲」と評し、さらに「ファイト」については「こんな曲を作りやがってヤキモチをやいたね」。「なごり雪」には「俺の中にはない世界の歌詞だが、それが理解できる自分が好きだった」と選曲の理由を語った。

泉谷は自叙本「キャラは自分で作る」(幻冬舎)を発売したほか、5月17日には東京・六本木のビルボードライブで75歳のアニバーサリー・ライブも予定している。

「実際には5月11日が誕生日だけど、その日にライブなんていうのは当たり前だから、ちょっと遅らせた。当日は2回公演になるが、1回目は初期の作品を中心にやり、2回目は中期以降の歌で攻めまくりたい」と意欲を見せる。さらに、出演映画「僕の町はお風呂が熱くて埋蔵金が出てラーメンがおいしい」も公開される。