NHKは20日、同局のドラマ公式ツイッターで、吉高由里子主演の24年大河ドラマ「光る君へ」の第3次出演者発表を行い、藤原道長のもう1人の妻、源明子(みなもとのあきこ)を瀧内公美(33)が演じると発表した。

瀧内は大河初出演で「歴史ある長編ドラマを経験させてもらえることがうれしいです」と喜びのコメント。「お話をいただいたときはうれしくてうれしくて、早く両親に伝えたい気持ちでいっぱいになりました。きっとこの発表を見た両親が一番喜んでくれていると思います」と話した。

演じる明子は父の源高明が政変で追い落とされ、幼くして後ろ盾を失う。夫を愛するが立場は嫡妻の倫子に及ばず、紫式部の存在にも鬱屈(うっくつ)がたまっていく。役については「よく言えば奥深い、はっきり言えば“おどろおどろしい”女がやってきたな」と率直に語り、「年月をかけてひとりの人間を演じますので、今までに感じたことのない感情の積み上がりがあるんじゃないかな、と。役とともに生きていくのが今から楽しみです」と期待する。

また「腰を据えて時代劇をやるというのが初めて」とも話し、「せりふや所作もとても気になるところです。わたしにとって、初めてづくしの現場環境になりますので緊張感もありつつ、すべてが新鮮なはずです。楽しみにしています」と撮影を心待ちにした。

「光る君へ」は63作目の大河ドラマで、脚本を大石静氏が手がける。女性に学問は不要とされていた平安時代、才能と努力で世界最古の女性文学といわれる恋愛長編「源氏物語」を書き上げた紫式部/まひろ(吉高)の物語。柄本佑演じる藤原道長との愛憎も重要な要素として描かれる。