かつての人気お笑い番組「あっちこっち丁稚」が21日、大阪・なんばグランド花月(NGK)で「令和版」として復活した。

懐かしいセットの前で「前に演じたのは24歳の時やった」と苦笑する、ただひとり昔と同じ丁稚役の間寛平(73)。丁稚仲間には内場勝則(前作は木村進さん)吉田裕(同・坂田利夫)が扮したほか、舞台となるカステラ店の旦那に烏川耕一(同・前田五郎さん)、その妻に未知やすえ(同・山田スミ子さん)。

また同店の大番頭には川畑泰史(同・谷しげるさん)小番頭には辻本茂雄(同・室谷信雄さん)家政婦にすっちー(同・楠本見江子)こいさんに酒井藍(同・麻田ルミさん他)が扮した。

昭和のどたばたコメディーの復活に客席は爆笑の連続。かつての名シーンだったビンタシーンも登場。夫の浮気に激怒した未知が右手を大きく振りかぶり、烏川の顔面をバシン! 烏川はたまらずダウンした。寛平GMが「たたきやすい顔やから」と烏川をこの役に指名しただけあって、場内は沸きに沸いた。

また、番組名物だった赤ふん男・諸見里大介(同・木村あきらさん)も登場。赤いふんどし姿で舞台を駆け回って客席から爆笑を誘っていた。

オリジナル版「あっちこっち丁稚」は、ABCテレビで1975年から83年まで放送された人気バラエティー。新喜劇が1959年3月にスタートしたのにちなんで、今回は「吉本新喜劇記念日2023」として特別にリメークされた。