ミュージカル「ピーター・パン」(7月25日初日、東京国際フォーラムホールC)に主演する山崎玲奈(16)が24日、都内で、11代目ピーター・パンの抱負や意気込みを語った。

20年12月にホリプロスカウトキャラバン「ミュージカル次世代スターオーディション」でグランプリを受賞。19年の主演ミュージカル「アニー」でのアニー役に続き、ピーター・パンを演じる。憧れの女優高畑充希(31=8代目)の後を引き継ぐ。

「高畑さんの実際の舞台は見ていませんが、資料や映像を拝見して、フライングの技術やお芝居に憧れていました。本当にかっこいい。本当に少年に見えたというか、女の子にも全然見えなくて、本当に大人になりたくない男の子がそこにいました。本当に勇敢に立ち向かっていく姿はかっこいい。自分も誰が見てもかっこいいって思えるようなピーター・パンになりたいですね」。

自身も女の子っぽくないと言われるという。「めんどくさがり屋で、写真撮ろうって言われてもめんどくさいみたいな。みんなはプリクラとか、お買い物に行こうよって言うんですけど、私はひたすら、お菓子を食べているタイプでした。男の子の友だちも多かったので。面倒くさいのがいやなんです」。

演出家から体力をつけろと命じられており「今は、腹筋をやったり、時間を見つけては、サボっちゃうこともあるんですが、ランニングとか運動をできるだけするようにしています。腹筋は、足を上げてなんとか1分間は維持できるようになりました」。

ピーター・パンの役作りとして、イケメン俳優の芝居を研究している。「無意識なところでも女子に優しくしている感じとか。あと、私はできないんですけど、ドS感というか。これできるかよ、みたいに、ちょっと意地悪な感じが多めの行動してるとか、そんな感じでみています」。

舞台の稽古は始まっていないが、演出家からはフライングに力を入れると言われているという。「今までのフライングの飛び方とは、全然違うことをするというのでびっくりしました。いろんな態勢になったり、どうしたらかっこよく見えるかひたすら研究しています。今は、ハリーポッターの舞台でも飛ぶシーンがありますが、本当に空を飛んでいるように見せるために、いろんなポーズを考えながら飛んでいます」。

4月からは高校2年生。大学では音楽を学びたいという。ミュージカル女優が目標だが「舞台はもちろんですが、ドラマでも映画でも幅広く活躍する女優さんになりたいです」と笑顔で語った。