WBCでの日本優勝に、洋楽界も大盛り上がりだ。

侍ジャパンの村上宗隆内野手が入場曲として使用していた米ラッパー・ファボラスの「マイ・タイムfeat.ジェレマイ」が、同準決勝前日20日と比較して、決勝当日の22日には楽曲のストリーミング再生数が450%上昇。さらに優勝した翌23日には、20日と比べて584%にまで上昇した。さらに、ダウンロード数は20日と23日を比較すると1900%の超急上昇を記録した。

同曲は、村上が好きだった総合格闘家の堀口恭司が入場曲で使用していたことから自身も使用。1次ラウンドは凡打の山を築いたが、準々決勝のイタリア戦で大会初タイムリーを放つと、準決勝メキシコ戦では劇的サヨナラ打を決め、決勝米国戦では同点ソロ弾と不屈の精神で結果を出した。歌詞とリンクした姿に「今の村上選手に当てはまる歌詞」「歌詞が村上のストーリーそのもの」と話題を呼んだ。

ユニバーサルミュージックの寺嶋真悟洋楽マネジャーは「スポーツでは大会のテーマ曲以外ですと、フィギュアスケートのように曲がよく聞こえるものではオリンピックレベルの大会で再生数があがることはたまにありますが、WBCの入場曲は、フィギュアと比べると楽曲が聞こえる場面も非常に短く、音量も小さいこともあり、過去の大会ではここまで動いた楽曲はなかったと思います」と振り返った上で「しかし今回は、今までと比べて注目度が段違いということ、加えて準決勝前まで活躍できなかった村上選手の状況と『マイ・タイム』の歌詞の内容がリンクしたこともあり、今回のように再生数が跳ね上がったのだと思います」と分析した。

また、大会MVPを獲得した大谷翔平投手が過去に、リーグ中にバス内でルイス・フォンシの「デスパシートfeat.ダディ・ヤンキー」を日本語で歌った動画が、WBC期間中にSNSで話題となった。これを受けて同曲のストリーミング再生数も急上昇。準決勝前日の20日対比で決勝翌日の23日に514%上昇。ヌートバー外野手がカージナルスで使用する入場曲リル・モジーの「ブルーベリー・フェイゴ」も20日対比で23日にはストリーミング再生数が421%に急上昇した。日本の歴史的優勝が、さまざまな影響を及ぼした。