昨年11月に61歳で亡くなった、俳優渡辺徹さんの「お別れの会」が28日、東京・港区のグランドプリンスホテル新高輪で行われた。お別れの会後にお笑いタレントで“相棒”の山田邦子(62)が取材に応じた。

山田は「もう平気かなと思っていたけど、さすが皆さん、胸に秘めていたね」と切り出し、「肉体関係なくて良かったです。独身時代からバラエティー番組の最初が私だったから『この下手くそ』と思ってケンカしていたのが、半年たつと『天才か!』とほれぼれするような。自由にツッコませてもらいました」と冗談交じりに振り返った。

渡辺さんとは数々の番組で司会をともにした。バラエティーに本格挑戦するようになり、最初にMCを務めたのが、86年の生放送バラエティー「いきなり!フライデーナイト」だった。山田は「いっぱい仕事したなと。青春です。最後まで役者バカ、最後まで全うしていたと思う」と話した。

徹さんのプライベートでの出来事は「大体最初に私が聞いていたのかも。そろそろ結婚するかもとか、子どもができるとか」といい、お別れの会で喪主を務めた、長男で俳優渡辺裕太(33)のあいさつについても「お父さんに隠れていた日を懐かしく思う。受け継いでいくんでしょうね」。

徹さんの人柄に「本当に大勢でにぎやかでいるのが大好きだったので、今日は喜んでくれていると思います。1人だとすぐに連絡をくれて、それをみんなにやっていたんだな。豪快で優しいやつ。でもやっぱり役者。これからおじいさんの役、枯れた役をやれたのに残念だった」と悼んだ。

この日は妻の榊原郁恵にも手紙を渡したと明かし「今日やっと4カ月。最初は体の半分がなくなったと思ったけど、今日やっと、送れる気持ちになった。ちゃんと手を合わせられた。ありがとうと言えました。徹、お疲れさま」と笑顔で締めくくった。