昨年11月に61歳で亡くなった俳優渡辺徹さんの「お別れの会」が28日、東京・港区のグランドプリンスホテル新高輪で行われた。

俳優内藤剛志(67)が、自身の子どもが誕生したときのエピソードを明かし、渡辺さんをしのんだ。

「個人的なことはですね。1983年の8月、夏に初めて仕事をしましてね。『太陽にほえろ!』なんですけど、その日、実は僕初めての子供が生まれた日なんです」と切り出した。

「その頃は携帯もありませんから、ロケ先から赤電話で電話します。生まれたよってことで、徹に『子ども生まれたんだけど』って言ったら『ちょっと待ってください』って言って、その『太陽にほえろ!』の堀内監督っていう方でしたけども、『監督、内藤さん、子ども生まれたんで、(撮影を)中止にしてください』って。いやいや、中止はあかんやろというと『いいんですよ、いいんですよ』って言って、監督も同じ場所で撮ってるから明日でもいいってことで、じゃあ内藤行けっていって。徹の万歳三唱のもとですね、僕は子どものもとへ行きまして」と明かした。

さらに「全て徹のおかげで、毎年自分の子どもの誕生日が来るたびに徹のことを思い出すんだろうなと思ったらとんでもないですよ。それから40年嫌になるほど仕事してまして。もう忘れる暇もなくきましたけど」と語った。