漫画家島本和彦氏(61)が代表を務めるプロダクション「ビッグバンプロジェクト」は14日までに公式ツイッターを更新。同氏の自伝的作品「アオイホノオ」がフィクションであることを説明し、誤解する一部の読者に注意を呼びかけた。

同プロダクションは「作品の楽しみ方の一部分を奪ってしまうような気がしてこういう事を公式から明言するのは避けていたんですが」と前置きした上で、「登場キャラクターに明確なモデルがいる場合もあれば存在しない事もあります。『アオイホノオ』はフィクションです」と明言。ただ、虚実入り交じった部分もあるとし、「読んでいただいて各々推測するのは構いませんが」としたが、「不特定多数が目にできる所で実名を上げて根拠なく特定したりするのは相手方の迷惑になったりする場合があります、さらに今後の創作上の妨げになる場合もありますので、節度を持ってお楽しみいただければ幸いです」と理解を求めた。

同作は漫画家を目指す芸大生の主人公が、クリエーター志望の学生たちと切磋琢磨しながら創作に励み、新人漫画家としてデビューするまでのドタバタをコメディータッチに描いた作品。島本氏の同級生だった映画監督の庵野秀明氏をはじめ、複数のキャラクターが実名で登場しており、「登場するキャラクターが実在する場合は、作品が面白くなるならとご厚意で出演を快諾してくださっています」と説明。「ですが劇中の描かれ方と現実を同一視する方々も残念ながら多数いらっしゃり、それがその方に対して実害になったりさらにはその後の展開にも影響を及ぼす場合もあります」とし、「日頃応援して頂いてる方々は、現実と虚構の境目を見極めながら想像力を膨らませて楽しんで頂けている高度な『マンガ読み』技術の持ち主だと思っていますので、今後とも変わらずお付き合いいただければ…と思います」と呼びかけた。