北野武監督(76)の6年ぶりの新作となる映画「首」(今秋公開)製作報告会見が15日、都内で行われた。北野組に初参加の中村獅童(50)は、ビートたけしとして羽柴秀吉を演じた同監督が劇中で嘔吐(おうと)するシーンで、吐しゃ物が流れてくる川に沈められるシーンを体を張って演じたものの、本番ではカットされていたと明かし、取材陣を笑わせた。

獅童は劇中で、農民から成り上がった秀吉に憧れ、侍になるために村を飛び出した百姓の難波茂助を演じた。撮影で印象に残ったことを聞かれると「秀吉が嘔吐(おうと)する場面があるんですけど、そこが川で、アマレス兄弟の方に沈められる。そこに、監督が嘔吐(おうと)したものが流れてくる。大好きな監督ですから、汚いなんて思わず、喜んでやらせていただいたのが、ものすごく印象に残っているんですけど」と振り返った。ただ「本編を見たら、カットされていた」と笑った。北野監督は「ちょっと、溺れ方がヘタだったから」とカットの理由を明かし、笑った。

獅童は出演の経緯について「僕は、ずっと若い頃から監督の作品が大好きで、いつか出演させていただきたいというのが夢だった」と語った。秀吉の弟、秀長役で、北野組の常連でもある大森南朋(51)を見て「若い頃から、仲良くさせていただいている、大森さんにどうしたら良いか? と聞いたら『バラエティーで頼めば良いよ』と言われ…でも、おこがましくて」と笑った。そして「家で、ここ3年くらい歌舞伎の仕事ばかりで、映画の仕事を増やそうと言っていて、オーディションがあれば受けたいと話していたら、お話をいただいた。演じたことのないタイプの役…新しい中村獅童を引き出していただいたと感謝でいっぱい」と振り返った。