ジャニーズWESTが7日、大阪城ホールで、全国ツアーの大阪最終日公演を行った。観客の“声出し”解禁後初のツアー。デビュー曲「ええじゃないか」では4年ぶりに会場全体でかけ声をあげるなど、ファンと一体になって躍動した。デビュー10周年に向けて地元で弾みをつけた。

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火柱が上がり7人が登場すると、重岡大毅(30)が「大阪ラスト、やるで~!」と宣言した。小瀧望(26)が「会いたかったか!? 俺たちとお前らで、最高の思い出残して帰るぞ!」と呼びかけ、大歓声を浴びた。重岡はメンバー6人に向かって「今日は、燃えていくで~。俺らがNO・1ってわからせてやろうぜ!」と鼓舞した。

さらに客席に向かって「準備はいいか!? せ~のっ!」と言い、ファン1万2000人とともに「ええじゃないか~!」と絶叫した。コロナ禍前は定番だったかけ声だ。重岡はうれしそうに「これ、これ。なんか今日は、特別なライブになりそうやな~」とうなずき、喜びをかみしめた。「さあいくで、大阪。心を1つに、みんなで歌おう! ライブって、楽しいねぇ~!」と笑った。

4年ぶりの“声出し”解禁ツアー。中間淳太(35)は「全然パワーが違う。パワーが倍以上になる」と声の力を実感。藤井流星(29)も「特に『ええじゃないか』はここ3年自分たちで言っていたので、一番聞きたかった」としみじみ話した。終盤、20年6月発売の「証拠」では、濱田崇裕(34)が「拳を高く突き上げようぜ!」と呼びかけ、会場全員で「ヘイ!!」と叫ぶシーンもあった。

ライブで披露した新曲「しあわせの花」は桐山照史(33)主演のテレビ東京系ドラマ「ゲキカラドウ2」の主題歌。カップリング曲の「パロディ」は重岡出演の日本テレビ系ドラマ「それってパクリじゃないですか?」の主題歌だ。他のメンバーもメディア露出が続く。中間は「メンバーそれぞれがすごい、アベンジャーズみたいなグループになりたいです」と笑った。

先月23日にデビュー9周年を迎え、10年目に入った。藤井は「ライブいっぱいやりたい。大きな話ですけど、今まで絡んでくれたアーティストの方々とライブがしたい」と明かし、中間も「『WESTフェス』みたいな?」と目を輝かせた。重岡は「いろんな人から『ジャニーズWESTエグいな!』って褒められたい」と笑った。4年ぶりの歓声にも後押しされ、節目に向けてひた走る。

【横山慧】

○…開演数分前には、なかやまきんに君(44)による注意事項などのアナウンスが流れ、会場を和ませた。ツアータイトル「POWER」ときんに君のかけ声「パワー」にちなんで、メンバーたちがオファーしたという。重岡は「ジャニーズ事務所にきんに君がマネジャーさんと2人で来た時はびっくりしました」と振り返った。途中でメンバーたちと叫び合う様子も収録しており、中間は「一発撮りでした。すぐで終わったんですけど、きんに君は『本当にいいんですか?』って言って全然帰らなかった」と笑顔で明かした。

○…先月22、23日の静岡公演を小瀧が体調不良で休んだ際、ファンが代わりに小瀧のパートを歌う一幕があったという。中間は「小瀧のパートを誰も歌わずにやってみたんですよ。そうしたら本当にお客さんが歌ってくれて。僕たちが支えてもらっていて、本当に家族、チームWESTになっているんだなと年々感じます」と感謝した。