本田望結(18)が13日、東京・新宿ピカデリーで行われた映画「それいけ!ゲートボールさくら組」(野田孝則監督)公開記念舞台あいさつで、4歳で芸能界デビューしてから14年で初めて、舞台あいさつに友人が見に来たことを壇上で明かし「すごくドキドキしています」と、ドギマギした。

本田は劇中で、今作が80代での初主演となった藤竜也(81)演じる「チームさくら組」を結成し、ゲートボール大会に出場して優勝を目指す織田桃次郎らメンバーたちにスパルタ指導をする女子高生・嶋田七海を演じた。「皆さんで作って作品を見ていただくのは小さい頃から体験していますけど、特別な瞬間。私事なんですけど、そこ(客席)にお友達がいまして…知らなくて。自分の作品を見に来てくれるのは初めてで、すごくドキドキしています」と照れ笑いを浮かべた。

劇中では、藤ら大先輩の俳優陣に、演技とはいえ「じじい」などと「お上品ではない言葉」(本田)でゲキを飛ばすシーンも少なくない。本田は、監督と話し合ったと説明し「『おい、じじい』と望結ちゃん、言えるのか? と言われました。ちょっとしたことがアクセントになる役なのでベテランの皆さんに『おい、じじい!』と言いました」と笑みを浮かべた。

ゲートボールへの挑戦も、初めてだった。「ゲートボール、握ったのは初めて。朝の時間に、先輩方がゴルフをやっている…それがゲートボールだった。絶対、簡単やん! と思ったら、まんまとだまされ、ボールに当てるのも難しい」と振り返った。その上で、野田監督に「監督にも言いたい。ガチじゃないですか! 私は奇跡的に1発で入りましたけど、お芝居でも本当のリアルさが伝わったと思う」と、実際にゲートボールをプレーした上で撮影したことを強調した。

映画のテーマ「人生には、遅すぎることなんてひとつもない」について、どう思うかを聞かれると、女優業とフィギュアスケーターを両立する自らの立場を踏まえ、熱く語った。「年齢が理由ではない。スポーツの世界では、18歳でも若くないという世界もある。撮影は2年前…正直、今の私では演じられない。年齢に関係なく、今を大事にして欲しい」と客席に語りかけた。