歌手南こうせつ(74)が17日、テレビ朝日系「徹子の部屋」(月~金曜午後1時)に出演し、自身のヒット曲「神田川」について語った。

1973年発売の「神田川」は、ヒットから50年を迎えた。南は「30代の頃に、時代がとにかく野外コンサートがあったり、武道館でコンサートをやったりして、リズムでみんなで『イエーイ』っていう時代が来たんですね。その頃にバンドブームっていうのがあったりして」と、当時の音楽シーンを述懐した。

「僕のアルバムもそんなリズムのあるものをちゃんと作ってたときに、『神田川』を歌うとぴゅうっと盛り下がっちゃうっていうのを当時考えていた」と告白し、「『僕は神田川だけじゃないよ』『もっとリズムがあったり、もっと激しい恋の歌とか、もっと社会性のあるメッセージとか歌うんだ』っていうのを表現したかったから、ちょっと歌うのを辞めた時期があった」と明かした。

しかし、40歳を過ぎた頃に「神田川」をテレビで歌った際、「すごい手紙とかはがきとか届きまして。『この歌を歌うと、今も慰められるし勇気が出ます』って」と視聴者から大きな反響を受けたという。そういった声が、「静かな『小さな石■ カタカタ鳴った』『赤い手ぬぐい マフラーにして』っていうこの詩でも勇気が湧いてくるんだと思ったとき、今まで自分で作った歌を隅っこに置いていたのをすごく申し訳ないと思った。その歌で僕は世間に出てきたわけだから」と、南の考えも変わったといい「40過ぎたくらいから必ず歌うようにしてます」と明かした。

※■は石ケンのケンのツクリが僉