NHKの報道番組「クローズアップ現代」(月~水曜午後7時30分)が17日、ジャニーズ事務所のジャニー喜多川前社長(19年に死去)の性加害疑惑を巡る問題について特集した。

桑子真帆アナ(35)は番組冒頭で100人を超える元所属タレントや関連スタッフに取材をしたと明かした。中でも取材に応じた元所属タレントのうち「被害を受けた 6人」「見聞きした 4人」「どちらもなかった 3人」とのテロップが上がった。6人が内情を告白したという。

桑子アナは「今回、複数の方が苦しい胸の内を語ってくださいました。自らの体験について、必ずしも声を上げなくてはいけないという、わけではありません。自分を否定する必要もありません。ご自身に非はないんだということをお伝えしたいと思います」と語った。

番組の最後に、桑子アナは「被害を訴えている方、1人、苦しみ続けている方、さらに今現役で活動されている方、すべてが臆測や、誹謗(ひぼう)中傷で傷つけられることはあってはなりません。私たちは、これからも問題に向き合っていきます」と締めくくった。

ジャニー氏の性加害疑惑を巡る問題では、ジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子社長が14日、事務所HPに動画と文書を公開する形で見解を公表して謝罪。再発防止策として社内にコンプライアンス委員会を設置し、5月中に社外の相談窓口を設けるとした。ただ、オカモト氏の被害が事実かどうかについては「当然のことながら問題がなかったとは一切思っておりません。加えて会社としても、私個人としても、そのような行為自体は決して許されることではないと考えております」としながら、ジャニー氏が故人であることから「個別の告発内容について『事実』と認める、認めないと一言で言い切ることは容易ではない」と述べた。