A.B.C-Z戸塚祥太(36)が20日、大阪市内のホテルで、体調不良で休養中の塚田僚一(36)に代わって出演する大阪松竹座公演の取材会に出席した。公演は6月6~22日、大阪松竹座開場100周年記念として上演される「夜曲~ノクターン~」で、メンバーの五関晃一(37)とダブル主演を務める。

五関とともに、会見に臨んだ戸塚は「本来、塚田君が演じる芝居。彼は体調不良ということで休むことに専念してほしい」。急きょ舞い込んだ舞台にも「塚田君の代役を演じるんだという思いが強い。彼には今、しっかり休んでもらいたいので、安心してもらえるようしっかり、務めたい」と言い、表情を引き締めた。

今作は、86年に初演。放火魔の新聞勧誘員と、事件を機によみがえった700年前の武士との間に、不思議な友情が育まれていく物語だ。新聞勧誘員を五関、武士に戸塚がふんする。

“相棒”が同じグループの戸塚に代わった五関は、稽古も進み「今は早く幕を開けたい思いが強いです」と戸惑いはない。ただ、驚きはあったという。というのも-。「これは苦情です」と苦笑いしながら、戸塚へ“注文”をつけた。

途中から稽古に入る形になった戸塚だが、合流初日からセリフがバッチリだった。五関は「初日から、僕より台本が手から離れてたんで、大急ぎで僕も覚えました」とか。普段から「(戸塚は)セリフ覚え、めっちゃ早いんですよ」と明かした。

その戸塚は、セリフの録音を聞きながら散歩をし「楽しみながら」覚えていると、暗記法を告白。対して五関は「僕は(役の)気持ちになって、憑依(ひょうい)といいますか、そうすると、体に(セリフが)入ってます」と明かした。

本格的に2人で組んで芝居をするのは初めてというが、息もぴったり。戸塚は「侍をやれる。刀握れるというのが楽しい。殺陣もまあまあ(の分量)あって、みなセーフティーな中でハチャメチャしています」。五関も「(稽古場は)壁のない人が多くて、安心できるし、助かってます」とチームワークの良好さを強調していた。