27日までの日程で南仏で開催されていたカンヌ国際映画祭のオープニング作品に選ばれた主演映画「ジャンヌ・デュ・バリ-」のプレミアに出席した米俳優ジョニー・デップ(59)が、レッドカーペットに登場する前に薄汚い容姿を専門家たちによってキレイに整えられていたと米ニューヨーク・ポスト紙が報じた。

元妻で女優のアンバー・ハードへの家庭内暴力(DV)疑惑を巡って長年泥沼の法廷バトルを繰り広げてきたデップは、仏国王ルイ15世を演じた同作で俳優復帰し、16日に行われた上映会では7分間に渡るスタンディングオベーションでたたえられていた。ディオールの香水の広告塔を務めるデップは、ディオールのデザイナー、キム・ジョーンズ氏による特注タキシードを着用してレッドカーペットに登場していたが、その舞台裏では1泊1000ドル以上のホテルのスイートルームに身だしなみを整えるための専門家が派遣されていたという。

久々の公の場に登場したデップを巡っては、ネットで歯が汚いと話題になっていた。デップはカンヌ映画祭に出席した後は、英ロンドンで行われた今年1月に死去した世界3大ロック・ギタリストの1人ジェフ・ベックさんを追悼するコンサートに参加し、普段のデップらしい独特のスタイルでステージに登場していたという。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)