韓国の大手事務所HYBEと傘下レーベルの「KOZエンターテインメント」が手がけた6人組ボーイズグループ「BOYNEXTDOOR」が先月30日、シングル「WHO!」で韓国でデビューした。

平均年齢は18・1歳。アーティストのZICOがプロデュースを手がけ、最長4年半練習生として磨き上げた最精鋭の実力者が集まった。グループ名は「となりの少年たち」で、「同年代の友達たちが共感できる日常の話をありのまま音楽で表現する」という意味が込められている。

収録曲の3曲(「But I Like You」「One and Only」「Serenade」)全てをタイトル曲に掲げてデビューした。そして「But-」では、JAEHYUN、TAESAN、WOONHAKが作詞作曲に参加した。新人グループがデビュー曲から楽曲製作に参加することは珍しく、より良い物を出そうという意気込みも伝わってくる。JAEHYUNは「音楽は耳だけで消費するだけでなく、目でも消費するので、たくさんの人に愛されると思います」と自信を見せた。

HYBEとしても気合が入っている。デビュー時の楽曲で3曲全てをタイトル曲に掲げたのは、昨年7月に傘下レーベル「ADOR」からデビューしたNewJeans以来だ。NewJeansは3曲で韓国の音源チャートの上位を席巻した。WOONHAKは「音源サイトの年間チャートに入って、23年を席巻する音楽になりたいです」と目標を明かした。MVは全て米国・ロサンゼルスで撮影した。

実際のパフォーマンスも、きつい練習生期間を乗り越えただけあるレベルの高いモノだった。そして、いい意味で”HYBEらしくない”と感じた。これまでHYBEでは、BTS、SEVENTEEN、TOMORROW X TOGETHER、ENHYPENら男性グループがデビューしてきたが、BOYNEXTDOORは先輩たちよりも、キュートな面を強く打ち出している感じがした。

どちらかというと、HYBE LABELS JAPANに所属し、主に日本で活動している&TEAMに近いと思う。「となりの少年たち」というグループ名のとおり、本人たちはもちろん、リスナーも親近感が持てる。特に、ボーカル面が強みの末っ子WOONHAKは、日本で多く愛されそうな予感だ。LEEHANは「海外のファンのみなさんにも、直接ステージを見て、僕たちの自然な姿を見ていただきたいです。早く会えるようにより頑張って活動したいです」と話しており、日本での活動にも期待が持てそうだ。

まだデビューしたばかりでパフォーマンスを見ている人は少ないと思うが、ぜひMVなどで見てほしい。【佐藤勝亮】