ボサノバの神様と言われた故ジョアン・ジルベルトさんの元妻で「イパネマの娘」を英語で歌い、ボサノバを世界に広げたアストラッド・ジルベルトさんが5日、米フィラデルフィアの自宅で死去した。83歳。ブラジルメディアが報じた。

1940年3月29日、ブラジルのバイーア州の州都であるサルバドール生まれ。リオ・デジャネイロに移り、59年にボサノバの創始者として知られるジョアン・ジルベルトさんと結婚。ボサノバの第一人者アントニオ・カルロス・ジョビンさん、米ジャズ奏者スタン・ゲッツさんらとジョアンが参加した「ゲッツ/ジルベルト」の代表曲の1つで、ポルトガル語で歌うジョアンさんに続いて、アストラッドさんが英語で歌った「イパネマの娘」は世界的にヒットとなりグラミー賞も受賞した。アストラッドさんは「ボサノバの女王」と呼ばれた。

64年にジョアンさんと離婚後も、アストラッド・ジルベルトとして活動。日本にもツアーで訪れた。