宝塚歌劇団の宙組人気スター瑠風輝(るかぜ・ひかる)が19日、大阪市北区のシアター・ドラマシティで、東上初主演作「ミュージカル・ロマン『大逆転裁判』-新・蘇る真実-」の初日を迎えた。

「異議あり!」「グググ」-。宝塚歌劇と逆転裁判のコラボ・シリーズ第4弾。宙組時代の蘭寿とむが主演して09年に初演、同年に第2弾、13年には悠未ひろの主演作として上演。以来、10年ぶりシリーズ第4弾も宙組公演になった。

宙組“伝統”シリーズ作に主演した瑠風は、舞台映えする長身175センチのボディーに、伸びやかな歌声を披露。12年入団の98期生は、「逆転裁判」シリーズの主人公・成歩堂龍一の先祖、成歩堂龍ノ介役に臨んだ。

時代設定は明治初期。最新の司法制度を学ぶため、日本から大英帝国へ留学を果たし、事件に巻き込まれていく。

原作・監修・制作協力は株式会社カプコンで、脚本・演出は鈴木圭氏。成歩堂龍ノ介を主人公とした「大逆転裁判」の舞台化となった。

法廷を舞台に、無実の罪に問われた依頼人を救うべく事件の真相を暴く、おなじみの展開。名ゼリフ「異議あり!」も健在だ。

瑠風ふんする龍ノ介が渡英した先で出会う探偵シャーロック・ホームズ役に鷹翔千空(たかと・ちあき)。龍ノ介とともに英国へ渡る法務助士は山吹ひばり、龍ノ介の亡き親友役には風色日向がふんした。

開幕前日の18日には、同劇場で通し舞台稽古が行われ、最終確認を終えると、瑠風は「明日の初日から千秋楽まで、どうぞよろしくお願いいたします」と言い、完走を誓って、幕開けに備えていた。

シアター・ドラマシティ公演は26日まで。KAAT神奈川芸術劇場では8月1~8日。