MBSラジオ(大阪市)の浜田尊弘社長が26日、大阪市の同局で夏の定例会見を行った。

同局の2月21日の生放送番組「上泉雄一のええなぁ!」で、レギュラーコメンテーターを務めていた経済評論家の上念司氏が朝鮮学校について「スパイ養成的なところもあった」などと発言した問題について、同社長は「ラジオというメディアはリスナーに対し、寄り添わなければいけない。反省しています」と謝罪し、「今後、このようなこと(発言)が2度と起こらないように放送人として感度を高めなければならない」と語った。

番組審議会では審議会委員から「マスメディアである放送局だからこそ、いったんはマイノリティーの側に立って考える姿勢が重要ではないか」など意見が寄せられ、MBSラジオのコンプライアンス憲章を制定。7月には再発防止策として、適切な表現で番組が放送されているかどうかなどを定期的に検証する内部機関「番組向上委員会」を設置。継続的に全社研修会を実施している。