女優永夏子(40)が5日、都内で、短編映画「さまよえ記憶」(野口雄大監督)舞台あいさつに登壇し、子どもたちについて語った。

同作にちなみ「記憶力が良いか?」と聞かれると、「本当に忘れちゃうんです」と苦笑い。「今日も父が来てくれているんですけど、よく小さい頃いろんなところに連れて行ってもらったそうなんですが写真を見て『あぁ…そうなんだ』ってなるんです」。

一方で、18年に俳優小池徹平と結婚し、現在は2子の母となり「息子達に経験させてあげたいと思うんです。思い出せなくても、細胞が覚えていると思う。忘れたくない記憶はたくさんあるんですけど、忘れることを恐れないようにしようと思っています」と母の一面をのぞかせた。

「親子の空気が流れていることが大事」という永は今月3日に40歳の誕生日を迎え「40歳になるまでうちの父は私の作品を1つも見てくれなかったんですけど、今日初めて見てくれました。記念すべき日です」とも話した。

竹原芳子(63)は「わかっているけど、良い作品やなと思いました。外国の映画祭に行くとしたら国それぞれの考え方があるので、多様な広がりをすると思ってます」と振り返った。

モロ師岡(64)は「今は○○ハラスメントの監督が私が知る限りでもいるんですけど、それを考えると、野口監督は最後まで真摯(しんし)で優しく粘りがある。目を背けず突き詰めていく監督ですので、これからもよろしくお願いします」と野口監督を絶賛した。

同作はNHK大河ドラマ「どうする家康」の演出などで知られる映像作家野口雄大氏が実際に体験した出来事を元に、自ら脚本・プロデュースも務めた映画監督デビュー作。SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2023国内コンペティション短編部門にノミネート。今月から全国順次劇場公開されている。