韓国でガールズグループ歴代最高初動売り上げ記録(約170万枚)を持つ、4人組ガールズグループ「aespa」(エスパ)が6日、東京ドームで、初の単独ツアーの日本スペシャル公演を開催した。
海外アーティストデビュー後史上最速で東京ドームにたどり着き、約4万7000人のMY(ファンの通称)をメロメロにした。
デビューから992日-。会場が揺れるほどの大歓声の中、ゴンドラに乗った4人が史上最速で東京ドームに“降臨”した。WINTER(22)がギターをかきならす「Girls」で幕を開け、「We are the aespa!」。2曲目の「aenergy」で、堂々と拳を突き上げた。KARINA(23)は「一緒に最高の1日を作りましょう!」と日本語で呼びかけた。
ちょうど1年前のこの日。初来日し、2日間計4公演で4万人を魅了。そこからたったの1年。1公演で昨年の4公演を上回るまでに成長した。GISELLE(22)は「『MY-J』ただいまー! 東京ドームでの単独公演は初めてですが、たくさんのMYと一緒にいられて本当に本当にうれしいです」と、凱旋(がいせん)ライブを喜んだ。WINTERは「本当に会いたかったです。今は夏ですが、私は冬子ちゃんです」とキュートにあいさつし、「全部みなさんの応援のおかげだと思います。ありがとうございます」と初ドームに感謝した。
2月の韓国公演を皮切りに、日本、タイなど世界中を回っている。13日からは米国でツアーを行う。多忙な中でも、東京ドーム公演のために準備を重ねた。WINTERが「もっとかっこいい女になるために、一生懸命準備しました」と話したように、アレンジを加えたステージングや、ムービングステージ、トロッコを用いて会場の端から端まで駆け回った。GISELLEは「東京ドームのために書いた曲です」と、日本語自作ソロ曲のサプライズプレゼントも用意した。
4月に終了した日本ツアー後、韓国でのカムバックでガールズグループ歴代最高初動売り上げを記録。さらにはフランスのカンヌで開催された「カンヌ国際映画祭」のレッドカーペットに、K-POPグループとして初めて参加。数カ月の間でパワーアップして、グループ最大キャパの会場にたどり着いた。
NINGNING(20)は「この東京ドームでコンサートができて、人生にとって本当に歴史的な瞬間になりました。多くの皆さんと一緒にこの瞬間を過ごすことができて、感謝しています。本当に幸せでした」と感謝。そして「20年たった時に、今日の映像と、思い出を振り返って胸がいっぱいになると思います。これからも一生懸命頑張ってすてきなaespaになります。またお会いしましょうね」と呼びかけた。KARINAは「本当に胸が熱くなりました」と、涙を流した。
ライブは約3時間で、最新曲「Spicy」やデビュー曲「Black Mamba」など、全28曲を披露。日本デビュー前にもかかわらず、ドーム最速公演を成功させた。規格外の人気を証明した、aespaの“Next Level”にも注目だ。
◆今回の公演のセットリスト
1 Girls
2 aenergy
3 I`ll Make You Cry
4 Savage
5 KARINA-Menagerie
6 Illusion
7 Thirsty
8 Lucid Dream
MC
9 Dreams Come True
10 GISELLE-Keep Goin'(GISELLEの自作曲)
11 Life's Too Short(ENG)
12 I'm Unhappy
MC
13 Lingo
14 Don't Blink
15 WINTER-Shine We Are!(先輩のBoAのカバー)
16 ICONIC
17 Hot Air Balloon
18 YEPPI YEPPI
19 Hold On Tight
20 Spicy
21 YOLO
22 NINGNING-Wake up
23 Salty&Sweet
24 Next Level
MC
25 Black Mamba
ENCORE
26 Till We Meet Again
27 Welcome To My Wolrd
MC
28 ICU
◆aespa(エスパ) 「自分のもう一人の自我であるアバターに出会い、新しい世界を経験する」という世界観をベースに活動。20年11月に「Black Mamba」でデビュー。同曲は、K-POPアーティストのデビュー曲として、史上最短でミュージックビデオ再生回数1億回を突破。デビュー以降、韓国で「新人賞」をはじめ、数を多くの賞を受賞。21年10月の「Savage」は、米「ビルボード200」で20位にランクイン。
22年4月、アメリカ最大規模の野外音楽フェス「コーチェラ・ヴァレー・ミュージック・アンド・アーツ・フェスティバル」のメインステージに、K-POPガールズグループで初めて招待される。同年5月には米・経済誌「フォーブス」が発表した、30歳未満の世代を代表する30人「30アンダー30」で、K-POPアーティストとして唯一選出。同年7月5日、米ニューヨーク国連本部総会会議場で行われた「2022持続可能な開発に関する国連ハイレベル政治フォーラム」でスピーチ。
同月8日、2枚目のミニアルバム「Girls」を発売。韓国で歴代最高(当時)の初動売り上げを突破する快挙を成し遂げた。同年8月には、初来日ライブ「aespa JAPAN PREMIUM SHOWCASE 2022~SYNK~」を開催。2日間の計4公演に、約92万通の応募が殺到。推定倍率約23倍のプレミアチケットをゲットした計4万人が、aespaの姿を焼き付けた。
23年2月、韓国・ソウルから初の単独コンサートをスタート。3月~4月には、東京、大阪など日本の4都市でも公演を行った。5月に発売した3枚目のミニアルバル「MY WORLD」は、初動で約170万枚を売り上げ、再び歴代最高売り上げを記録。全米チャート「ビルボード200」でも9位にランクイン。
同月、フランスのカンヌで開催された「第76回カンヌ国際映画祭」のレッドカーペットに、K-POPグループとして初めて参加。6月には、米大リーグ、ニューヨーク・ヤンキースの試合で始球式を務めた。
現地時間8月11日は、米サンフランシスコで、音楽フェス「アウトサイドランズ・ミュージック・アンド・アーツフェスティバル」にK-POPグループとして初めて出演する。18日に夏にぴったりの全英語詞のシングル「Better Things」をリリースし、13日からは米8都市、9月はイギリス、フランスでもワールドツアーの公演を開催する。
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