宝塚歌劇団の花組トップ柚香光(ゆずか・れい)が16日、大阪市内で退団会見を開いた。劇団の木場健之理事長とともに、金びょうぶの前に現れ、退団への思いを語った。
真っ白なスーツ、インナーも白、胸元にはゴールドのアクセサリーを光らせ、まずは「台風の影響で、ところによっては被害も大きい中、私の卒業(の会見)に集まっていただき、感謝しております」と気遣いの言葉からスタート。
続けて「卒業…このような時がくるのかとあらためて実感しており、緊張しております」とあいさつした。
卒業を決意したのは、2月ごろで、劇団にも伝えたという。理由としては「歌劇団に育てていただいて、たくさんの方に愛情をいただいて、宝塚歌劇団しか知らない私なので、感謝しかなく、このままいたいとも思いますが、外の世界で自分の知らない自分に会ってみたい」と語った。
作品の何がきっかけということではなく「(コロナ禍で)何倍も、(宝塚、ファンへ)いとしさや感謝の思いが満ち満ちて」きたと言い、宝塚への愛を強調。それゆえ、いずれは離れる運命にある宝塚を思い、新たな自分に出会うという決断へかじを切ったという。
組メンバーには、13日に兵庫・宝塚大劇場公演を終えた「鴛鴦歌合戦(おしどりうたがっせん)」「GRAND MIRAGE!」の千秋楽前日に伝え、メンバーに愛あふれる反応へ感謝の思いを抱いた。
思い出の作品には「どれもこれも…時間がかかりすぎて…。どの作品も自分の分身のようなもので…」と思い悩みつつも、2度主演した「はいからさんが通る」、リストにふんした「巡礼の年」、「花より男子」などをあげ「あ、TOP HATも! これ、あげすぎですね(笑い)」。
ターニングポイントは、15年にオスカルを演じた台湾公演などをあげつつ、その転機の作品には再び、作品名がどんどんあがり「絞れないですね。(時間がかかるので)ちょっと今からご飯食べに行きましょうか」などと言い、笑った。
柚香は09年、95期生として入団。花組配属。15年台湾公演ではオスカルを演じ、17年「はいからさんが通る」で外部初主演。19年東京で「花より男子」にも主演。同11月、明日海りおの後任として、花組トップに就いた。花組一筋で、宝塚らしい美を極めた男役芸を磨くとともに、切れ味抜群のダンスで魅了している。
サヨナラ公演は来年2月9日に宝塚大劇場で開幕する「『アルカンシェル』~パリに架かる虹~」で、小池修一郎氏のオリジナル作。ナチス・ドイツの侵攻に抵抗し、パリのレビューを守るダンサー役に臨む。同公演の東京宝塚劇場千秋楽の同5月26日付で、相手娘役の星風まどかとともに同時退団する。



