“歌うアナウンサー”として歌手活動も行う日本テレビ佐藤真知子アナウンサー(30)が話題だ。21年に日テレ女性アナでは大神いずみ以来、約27年半ぶりのソロ歌手デビューを果たし、30歳の誕生日となった今年7月9日にはアナ史上初のミニアルバム「イントロ」を発売。「唯一無二の存在になる」とマイクを握る彼女に、今の思いや節目を迎えた今後の人生について聞いた。【松尾幸之介】

   ◇   ◇   ◇  

突き動かす思いはひとつ。「声を使うことが大好き」ということ。佐藤アナは「私はナレーションとかもすごく大好きで。自分の声で何かを伝えられる仕事はなんて楽しいんだろうと思っています」と目を輝かせ「その大好きを諦めずに、これからも頑張っていきたいです」と笑顔をみせた。

「イントロ」は曲の導入部分を指す言葉。20年4月から日テレの番組を紹介する同名トーク番組のMCを務め、テーマソングを歌ったことが始まりだった。以降、毎年楽曲をリリースし、新曲なども含めた6曲のミニアルバムまで到達。「星を見上げる」というコンセプトのジャケットは写真が得意な森圭介アナ(44)と芝公園で撮影した。感謝も口にし「これからの人生でも忘れられないものになりました。うれしい気持ちいっぱいです」と語った。

舞台やミュージカル好きで、6曲の構成にもこだわった。「人生の歴史を感じてもらいたい」と序盤はデビュー曲「Starting Point」など番組開始当初から親しんだ曲、新曲のアップテンポな「ファーストライト」などは終盤に。ラストの「カーテンコール」には「次の幕が上がるという意味もあるので期待感も込めました」。

入社当初に番組で共演した先輩、辻岡義堂アナ(37)に「アナウンサーはベーススキルはみんな同じ。その中で唯一無二の存在になりなさい」とかけられた言葉も刺激になった。「前に出て行くことを恐れていた時期でしたが好きな歌で踏み出すことができました」。22年2月の冬季北京五輪で「ギドゥンドゥン」として国境を越えた人気者となった辻岡アナ。今回のミニアルバム発売時も「こんなおいしい話ないよ。ガンガンいきなさい」と熱いメッセージをくれたという。

30歳の節目でもある。同期の滝菜月アナ(30)が結婚、出産するなど、周囲の状況も変わりつつある。「この前、初めて赤ちゃんにも会って。話す内容も変わっていました」といい、自身の結婚については「神様の計らい次第かな」と笑った。歌手としてはライブ実現なども目標に掲げ「佐藤真知子だからできたなと思える仕事をしたいです」。これからも“声”を響かせながら、とびきり光る一番星を目指す。

◆佐藤真知子(さとう・まちこ)1993年(平5)7月9日、東京都出身。幼稚園入学前まで約3年間を米・ワシントンで過ごす。中学高校時代は英語ミュージカル部で活動し、大学時代は13年に準ミス東京女子大学に輝く。卒業後の16年日本テレビ入社。現在は「所さんの目がテン!」、「Oha!4NEWS LIVE」などに出演。身長156センチ。血液型A。