女優後藤久美子(49)が、テレビ朝日系松本清張ドラマスペシャル「顔」(24年新春放送)で30年ぶりにドラマ復帰することになり、14日までに同局で取材会を行った。所属事務所の後輩で、産育休から3年ぶりのドラマ復帰となる武井咲(29)とのダブル主演となる。

一斉にたかれたフラッシュの中、黒のパンツスーツでさっそうと登場した後藤は、続いて登壇した武井をさりげなくエスコートするなど、ブランクを感じさせないゴクミスマイルで会場を魅了した。「30年というと、オギャーと生まれた赤ちゃんが立派な大人に育つ時間。不安やら楽しみやら、いろんな気持ちがうずまいています」と笑顔であいさつした。

松本清張作品への出演は初めて。1956年の名作を現代版にアップデートした物語で、後藤は殺人を目撃した弁護士役を演じる。

ドラマ出演は、同局「誰よりも君のこと」(94年)以来。決断について「オスカープロモーション所属歴40年なのですが、ここ何年も幽霊会員状態でして」と笑わせ「事務所に古賀会長、石川社長に会いに行くと、子育て相談所みたいな感じになっていた。このあたりで、大変恩がある古賀会長、石川社長と仕事の話で盛り上がる場を持てたらいいなと思った」と語った。

武井とはドラマ初共演だが、初めて会ったのは12年前という。「全身からキラキラしたオーラを放っていて、すてきなお嬢さんだなと思った。今は落ち着いた感じの輝きが増していてうれしい」とし「これだけブランクがあると、どっちが先輩で後輩か分からない」となごませた。

一方の武井は、3年ぶりのドラマ復帰作が後藤との共演とあって「夢のよう」「今も心臓の音が聞こえるくらい緊張している」「神のような方ですが、家族のように温かい気持ちにさせてくれる」と大感激。後藤の出演決定で「事務所の雰囲気がググッと明るくなった」とした。後藤は「それは咲ちゃんもだから」とつっこみ、「ダブルで喜びあふれる雰囲気になったのならうれしい」と話した。

クランクインに向け、武井は「一瞬一瞬を大切にしたい」。後藤は「武井咲と後藤久美子の共演作第1ラウンドです。よろしくお願いします」と力強く語っていた。