オリックスがリーグ3連覇を決めた。熱烈オリ党の「なにわ男子」藤原丈一郎(27)も3年連続で喜びの声。今季はセ・リーグで阪神が18年ぶりVを遂げ、日本シリーズが“関西決戦”になる可能性もある。藤原は一足早く? 甲子園の“空気”を警戒し、鍵は投手に比嘉幹貴、野手は野口智哉をあげた。(取材・構成=村上久美子)

      ◇      ◇     ◇

セ・リーグでは今年、同じ関西球団の阪神が18年ぶり「アレ」を遂げた。

「由伸投手の2年連続ノーヒットノーランより、1面(が阪神)ですからね。ちょっとどうか! と思いますけどね」

辛口もまじえて、阪神フィーバーを「久々に大阪へ帰ってきたら、至る所に(祝福の)ポスターが…。でも同じ関西人として、すごい盛り上がってますし、そこは」と、とらえる。

今年の交流戦は甲子園での対戦だった。「仮想日本シリーズ」との見立てもあったが、振り返って-。

「3戦目、オリックスが(9回表に頓宮、杉本の)ホームランで逆転したのは、すっげえ気持ちよかった。でも、初戦、山崎颯一郎投手が9回に出てきた時、すごい空気やった。甲子園。ちょっとのまれそうで、これはやばいなって。しっかり抑えてくれましたけど、やりにくいですよ」

甲子園独特の空気だ。

「なので、応援が鍵になる。もし日本シリーズで対戦となれば、日本中のオリックスファンに、京セラ駆けつけてほしい。1塁側まで、阪神ファンになる可能性もある。そこは食い止めたい。本拠地は、負けてられないので!」

関西で生まれ育ったからこそ、その強みを知る。

「阪神は村上(頌樹)投手も、才木(浩人)投手も、伊藤(将司)投手も、そして西投手も2人(勇輝、純矢)。先発陣はオリックスも負けてないので、五分五分かな」

水物と言われる打線には「シリーズへ向けて調子をあげていった方が…」とも分析する。そこで、早くも見すえる阪神との“関西シリーズ”で、鍵になる選手には比嘉投手をあげた。

「去年の日本シリーズも比嘉投手に救われました。やっぱりベテランがあの変則の投球。打ちづらいと思います。野手なら、野口選手。左打者でパンチ力もある。甲子園の浜風にも負けじと打ってくれるんじゃないかって。でもやっぱり、何より、拍手、応援をいつも以上に大きく! それが僕らの役目です」

次に見据えるのは、2年連続日本一。以前、日本一達成で「歌を作りたい」と公約していたが、「優勝した喜びで忘れてました」と照れ笑い。今度こそ?

「そうですね、CD化するかどうかはおいといて、インスタライブとかでやれますしね。『パリーグ王者3連覇with日本一2連覇』っていう曲を! コメント『(笑い)』『(笑い)』しか来ないと思いますけど…。でも、この喜びを歌なり、なにがしかで表現したいですね」

◆藤原丈一郎(ふじわら・じょういちろう)1996年(平8)2月8日、大阪府生まれ。04年2月ジャニーズ事務所入り。18年結成「なにわ男子」メンバー。21年11月「初心LOVE」でCDデビュー。オリックス公式ファンクラブ会員で、高校野球にも精通。愛称「丈」「丈くん」。168センチ。血液型B。